ガラス・風防(プラスチック)の小さなキズ修理法

風防のキズについては、ごく小さな傷なら研磨で取り去ることが可能です。

コレクション用の時計は別として、日常的にお使いになっている時計なら、知らず知らずのうちに風防に細かなキズが入ってしまうのは仕方のないことです。

キズがまだ浅く、表面を研磨することで除去できるレベルであれば、風防を交換することなく、磨きできれいにすることができます。

研磨した後は、表面がなめらかになり、透明感のある見た目になります。

ただし、風防研磨にも欠点があります。

それは、何度も研磨を繰り返すと、風防の厚みがだんだん薄くなってしまうということです。

1回あたりに研磨するのはごくわずかとはいえ、何十回も繰り返すことはお勧めできません。

もし過去に何度も研磨したことがあるならば、後にご紹介する風防交換を検討した方が望ましいかもしれません。

そのほか、アンティークの時計などで、風防だけ見た目がきれいになってしまうのが気になる場合は、あえて小キズをそのままにしておくという選択肢もあります。

あまり目立たないわずかなキズであれば、時計の機能上は問題ありません。

プラスチック風防ではなく、ガラスだった場合はどうでしょうか?

ガラスもごく小さなキズなら、交換せずに修復できる場合があります。

ただし、表面にコーティングが施されているガラスなどは磨くと剥がれてしまうものもあるので、修理できないこともあります。

または、剥がれてしまうことをご了承いただいたうえで作業することもあります。

ガラスの場合は、キズというよりもひびが入ってしまったり、フチ・端の部分が欠けたり、あるいは完全に割れてしまうことが多いため、パーツ交換となるケースが大半です。

ヒビ入りや割れなら交換

ガラス、風防ともに、キズが大きく目立つ、あるいはヒビ入りや割れの際は、パーツ交換となります。

基本的にはメーカー純正パーツに交換となりますが、すでに供給終了していてメーカーや他店で修理できなかった場合にもご相談ください。

代替ガラス・風防へ交換いたします。

交換の際は、あわせてオーバーホールの実施をおすすめすることがあります。

ガラスの破片が時計内部の機械部分に侵入しているような場合は、せっかくパーツを交換しても、機械部分に故障が生じることがあります。

時計は数ミリ以下の小さな部品が組み合わさって動く精密機械のため、肉眼では確認できないような微小なガラス片が入っただけでも不具合を起こすおそれがあります。

ガラス交換のみを実施した場合は、機械部分は保証の対象外とさせていただいておりますが、オーバーホールを合わせて行った場合は、機械部分も保証の対象となります。

そのほか、落下など時計に大きな衝撃が加わって風防やガラスが割れた場合にも、オーバーホールを実施すればもちろん機械部分の保証をお付けしています。

保証が付くかどうかの違いだけですので、風防・ガラスのパーツ交換のみ実施することも可能です。交換パーツそのものの品質に差があるわけではありません。

風防・ガラス交換の料金は、安いものから順に並べると、
一般にプラスチック風防、ミネラルガラス、サファイアガラスとなります。

しかし、高額なブランド時計であっても、割れたときに破片が飛び散ることのないよう、あえてガラスではなくプラスチック素材を用いていることがあります。

そのため、一部ブランドにおいては、かならずしもプラスチック風防がいちばん安価とは限りません。

同じ素材にでも、ブランドやモデルによって大きく違いがありますので、正確なご料金については、修理前にお見積もりをご依頼ください。

パーツ作成も可能

古いモデルや部金供給のないブランドなどについては、パーツの作成も行っています。

ガラス・風防といっても、大きさや形状はさまざまで、既製品では合わないこともあります。

そのようなときには、既成のパーツを調整して取り付けたり、あるいは時計に合わせて一から作成を行います。

オーダーメイドとなるため、通常よりもお時間はかかってしまいますが、他の修理店で交換不可と判断された時計のガラス、風防交換ができたとの声をいただいています。

風防やガラスの形状・サイズ・厚みなどによって作成できるかどうかが異なるため、お時計を拝見したのちに修理の可否や、お見積もりについてご連絡しております。

料金がかかるのは、実際に修理したときだけ。お見積もりだけなら無料で承っています。