オーバーホールの手順

オーバーホールは「分解掃除」と訳されますが、もちろん分解して掃除するだけではありません。

以下に、オーバーホールの手順について、ご紹介しましょう。

まずは、時計を分解します。
1.裏蓋を開け、ケースからムーブメントを取り出す。
2.ムーブメントから針と文字盤を取り外す。
3.時計機構を分解する。
4.カレンダー機構を分解する。
5.針回し機構を分解する。

次に、分解した部品を超音波洗浄機で洗浄します。

前回のオーバーホールから時間が経っている場合は、油が固まっているなどして汚れが取れにくくなっていることがあります。

そのような時は、あらかじめ手洗いしたうえで、機械洗浄します。

洗浄が終わったら、きれいになった部品を組み立てていきますが、組み立てには分解に増して精密な技術が必要となります。

以下の手順で、注油をしながら組み立てます。
1.時計機構を組み立てる。
2.カレンダーと自動巻機構を組み立てる。
3.文字盤と針を取り付ける。
4.ムーブメントをケースに収める。

この組み立て作業は、ただ部品を組み上げればよいというものではなく、途中で何度も精度の調整を行いながら完成させていきます。

輪列が組み上がった段階で、専用の機器を用いて精度を測定し、作業の段階ごとに微調整を繰り返します。さらに全体が組み上がった後にも歩度を確認し、最終調整を行います。

また、時計の置かれた環境によってもズレが生じるため、いくつもの条件下で何度も実測を行い、基準に達したものだけをお客様にお返しします。

なぜ、分解掃除を頼むと何週間もかかるのだろう? と疑問に思われたことがあるかもしれませんが、実は「分解掃除」よりも、「組み立て調整」の途中で、何日間もかけて計測を行っているからなのです。

当店で行っているオーバーホールでは上記のほかにも、不良部品を交換したり、表面を磨きあげたり、防水検査を行ったりするなど、詳しくお話すればさらに細かな工程がいくつもあります。

ちなみに「オーバーホール」を辞書で引くと、「分解・清掃・組み立て」のほかに、「新品時の性能状態に戻す作業のこと」と書かれています。

私たちも、単なる「分解掃除」ではなく、機構も外観も、新品同様になるまで時計と向き合うことがオーバーホールと考えています。

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